
日差しが強くなるこの季節、葉焼け・蒸れ・根腐れ…トラブルが急増しますよね。
夏に向けて、多肉植物の遮光対策を考える方も多いのではないでしょうか?
この記事では、
- 遮光の効果とは?
- どんな苗に必要?
- 遮光しすぎるとどうなるの?
- 朝日と西日の違いって?
- スパルタ育成ってアリ?
など、多肉栽培歴10年超の経験と失敗から学んだポイントを、分かりやすくお届けします!
遮光とは?どんな効果がある?
遮光とは、強い日差しを柔らかくして植物への負担を減らすこと。
特に夏場は、直射日光による「葉焼け」そして気温上昇を防ぐ目的で使われます。
遮光しないと…
- 葉が茶色くなる(葉焼け)
- 成長点が傷んで成長が止まる
- 土の中の温度が急上昇し、根がダメになる
とくに鉢植えだと鉢内が蒸し風呂状態に…!これは本当に危険です。
- 特に心配なのが「西日」。ジリジリ照らされる夕方の光は葉焼けの原因になります。
- 遮光することで、葉の変色・焦げ・シワシワ化を防ぐ効果が期待できます。

遮光はいつから始めるべき?
一般的には、気温が25℃を超え始めたら遮光を意識しましょう。
地域によっても異なりますが、5月後半~6月初旬ごろが目安です。
私はいつも梅雨前後で、遮光をしようか悩み始めます。
日差しが強くなってきた。でも雨、曇りが続くな…。というときは遮光はしません。
でも問題は、たまの晴れ間なんです。
曇天続きで日差しに耐性がなくなったところに、急に強い日差しがガッ!と当たると、たった一日であっても焦げることがあります。
梅雨時期の理想は、曇りの日は遮光は外す、晴れの日は遮光する。
簡単に遮光のつけ外しが出来たらいいんですけどね…。
我が家にはまだそんな設備はないので、毎年この時期は、天気予報とにらめっこしながらうんうん悩んでます(笑)
梅雨が終わったら、待ってました!とばかりにがっつり遮光します。
遮光のしすぎにも注意!徒長の原因になることも
大事な多肉を守るために遮光は大切ですが、やりすぎると光量不足になり徒長(ひょろ伸び)することも。
特にエケベリア系は、形が崩れると美しさが半減してしまいます。
「日差しが怖くて…」と室内奥や暗がりに置いてしまうのは逆効果。
「強すぎず、弱すぎず」な光量を探るのがポイントです。
西日が一番キツい!朝日との違いとは?
「朝日は優しく、西日は厳しい」とよく言いますが、これには理由があります。
- 朝日:拡散光で柔らかく、多肉に優しい
- 西日:太陽の高さが低くなり、真横から強烈な光と熱が直撃
西日は1日で最も葉焼けしやすい時間帯。西向きベランダに多肉を置く場合は特に要注意です。
遮光が必要かどうかは「環境次第」
遮光の必要性は、環境によって変わります。
- 朝日しか当たらない場所 → 遮光なしでもOK
- 小苗・葉挿し・弱った苗 → 遮光を強めに
- 明るい日陰(軒下など) → 十分育つことも
一日中日が当たる場所もあれば、時間帯によって日が当たったり、当たらなかったりする場所もあると思います。
毎日、日当たりと多肉の様子を見て、葉色や姿の変化を観察しながら調整するのがいちばん確実です。
スパルタで強い苗を育てるという考え方も
葉焼けを心配するあまりに遮光ばかりしていると、光に弱い「過保護苗」になってしまうことも。
ある程度育った健康な苗なら、**あえて強めの日差しに慣れさせる「スパルタ育成」**も一つの方法です。
ただし、少しずつ慣らすのが鉄則!
遮光する方法はいろいろ!オススメは?
① 遮光ネットをかける
一番手軽でおすすめ!
遮光率は**30〜50%**がおすすめです。
遮光率が高すぎると、徒長したり発色が悪くなったりするので注意。
小苗や葉挿しなら70%くらいでもOK!屋外の明るい日陰でもいいでしょう。
② ミニ屋根(波板・寒冷紗)をDIY
屋外育成の場合は、屋根をつけるのが最強。
雨よけにもなって一石二鳥です。
横から日差しが差し込むときは寒冷紗を垂らしましょう。
その場合、完全には覆わないで必ず風の通り道を作ること!
③ 午後だけ移動 or 軽く日陰へ
家の陰になる場所に午後だけ移動するのも手。
キャスター付き棚や軽めのプランターなら実現可能です!
遮光に使えるおすすめ資材
資材名 | 特徴 |
---|---|
遮光ネット | 手軽で安価。遮光率の選択肢が多い |
寒冷紗 | 遮光と通気性を両立できる |
波板ポリカ | 雨よけ&遮光を同時に実現 |
それでも枯れることもある。夏は仕方ない!
ここまでしっかり遮光しても、夏は枯れるものは枯れます。
それが多肉植物。
プロだって夏は枯らします。
だからこそ、毎日の観察と記録が大事なんです。
- 「あ、この子は西日ダメなんだな」
- 「この配置は風が抜けなくてムレるな」
そんな気づきが、次の夏に活きてきます。
まとめ|ちょうどいい塩梅を見つけよう!
遮光は「やる or やらない」ではなく、環境・苗の状態・種類に合わせて調整するもの。
- 小苗や葉挿しにはしっかりと遮光
- 丈夫な苗は光に少しずつ慣らして強く
- 西日には特に注意
- 観察と経験がなにより大事!
夏は試行錯誤の連続ですが、それもまた多肉の楽しさ。
「夏に弱い多肉一覧」も別記事で公開予定なので、そちらもお楽しみに!
みなさんの遮光、どうしてますか?
失敗エピソードやおすすめの遮光法、ぜひコメント欄で教えてください!
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