多肉植物を育てるときに欠かせないのが「土選び」。赤玉土、鹿沼土、ピートモス…名前を聞くだけで「どれを使えばいいの?」と迷ってしまいますよね。この記事では、多肉植物にぴったりの土10種類を初心者でもわかりやすく解説します。それぞれの特徴やメリット、多肉植物にどう役立つのかをしっかりお伝えするので、自分に合った土を見つける参考にしてくださいね。
多肉植物に土が重要な理由
多肉植物は、乾燥した環境に適応した植物で、水を葉や茎に貯めるのが得意です。そのため、土には「水はけの良さ」と「適度な保水性」が求められます。根腐れを防ぎつつ、必要な水分と栄養を供給するバランスが大切なんです。ここからは、多肉植物栽培でよく使われる10種類の土を一つずつ見ていきましょう。
赤玉土

赤玉土は、多肉植物栽培の定番中の定番。火山灰が固まってできた土で、粒状の構造が特徴です。水はけが良く、空気も通しやすいので、根が健康に育ちやすい環境を作れます。さまざまなサイズがあるので、多肉の種類や鉢のサイズに合わせて選んでみてください。保水性もある程度あるので、単体でもブレンドでも使いやすいですよ。
鹿沼土

鹿沼土は、栃木県鹿沼市で採れる軽石のような土。酸性寄りの性質で、水はけが抜群です。特にサボテンやエケベリアなど、乾燥を好む多肉植物に最適。赤玉土と混ぜて使うと、バランスが良くなってさらに使いやすくなります。ただ、保水性が低いので、乾燥が早い点は注意してくださいね。
日向土(ボラ土)

日向土は、宮崎県の日向地方で採れる軽石の一種。ボラ土とも呼ばれます。鹿沼土より硬めで、崩れにくいのが特徴です。水はけが良く、多肉植物の根腐れ防止に役立ちます。粒のサイズが選べるので、小さい多肉には細かい粒を、大きめの株には粗い粒を使うのがおすすめ。シンプルに使いたい人にもぴったりです。
軽石

軽石は、火山岩が固まった軽い石。水はけを良くする効果が抜群で、多肉植物の土に混ぜると通気性がアップします。根が呼吸しやすくなり、根腐れのリスクも減らせます。見た目もナチュラルで、多肉の鉢に合うおしゃれな雰囲気も魅力ですよ。
ピートモス

ピートモスは、水苔が長い年月をかけて堆積したもの。保水性と保肥性が高く、土に混ぜると水分や栄養をキープしてくれます。ただし、多肉植物には少し重すぎるので、少量をブレンドする程度に留めてください。酸性寄りなので、pH調整が必要な場合もあります。
薫炭

薫炭は、もみ殻を燻して作った炭。土に混ぜると通気性が良くなり、排水性もアップします。しかも、微量のミネラルを含んでいるので、多肉植物に優しい栄養補給も期待できます。軽いので、鉢植えの負担にならないのも嬉しいポイントです。
バーミキュライト

バーミキュライトは、鉱物を高温で焼いたもの。スポンジのような構造で、水や空気をしっかり保持します。多肉植物には保水性が強すぎる場合もあるので、少量を混ぜて使うのがコツ。土に軽さと柔らかさをプラスしたいときに活躍しますよ。
パーライト
パーライトは、火山岩を高温で発泡させた白い粒。水はけと通気性を高める効果があり、多肉植物の土に混ぜると根の環境が整います。軽くて扱いやすく、見た目も清潔感があるので、インテリアにも馴染みやすいです。赤玉土や鹿沼土との相性も抜群ですよ。
花の培養土
培養土は、複数の土や肥料があらかじめ混ざったもの。これを使えば、沢山の種類の土を配合する手間が省けます。花用のものだと、保水性が高く肥料も多めに入っています。目的に合わせて培養土の量で保水性を調節すると良いですよ。各メーカーから様々な種類が販売されていますが、大体どれを使っても大丈夫です。ただあまり安いものだと、菌や大きな木屑が混ざっている事もあるので注意が必要です。
多肉植物の培養土
多肉植物用にブレンドされた培養土。様々なメーカーのものがありますが、基本的に排水性が良く、乾きやすいブレンドになっています。どういった土が良いか分からない初心者さんや、色んな土を集める時間やスペースがない方はこちらを使ってみると良いでしょう。
多肉植物の土選びのポイント
ここまで10種類の土を紹介しましたが、「結局どれがいいの?」と思うかもしれませんね。大事なのは、多肉植物の種類や育てる環境に合わせること。例えば、乾燥を好むサボテンなら鹿沼土や軽石を多めに、葉が厚いエケベリアなら赤玉土と鹿沼土のミックスがおすすめです。試してみて、自分の多肉に合う配合を見つけてください。
おすすめの土の配合例

- 初心者向け: 培養土3、赤玉土3、鹿沼土2
- セダム用: 培養土5、赤玉土3、鹿沼土2
- エケベリア用: 培養土3、赤玉土3、日向土2、鹿沼土2
これらはあくまで一例なので、水やり頻度や湿度に合わせて調整してみてくださいね。
まとめ:多肉植物に最適な土で楽しく育てよう
赤玉土、鹿沼土、日向土…。それぞれに特徴があって、多肉植物を元気に育てる手助けをしてくれます。最初は市販の多肉用培養土から始めて、慣れてきたら自分好みにブレンドするのも楽しいですよ。あなたと多肉植物が心地よく過ごせる土を、ぜひ見つけてくださいね!
この記事が、多肉植物の土選びの参考になれば嬉しいです。育て方で困ったときは、また気軽に覗きに来てください!
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