多肉植物を育てていると、悩まされるのがハダニの被害。
見つけた時にはすでにかなり増えていた…ということも。
この記事では、ハダニ対策に使える代表的な薬剤8種を比較しながら紹介します。
効果的なローテーションの組み方や、薬剤散布のタイミングも解説しています。

ハダニ対策薬剤の比較表(有効成分・特徴)
薬剤名 | 有効成分 | 対象範囲 | 展着剤 | 安全性 | 特徴・備考 |
---|---|---|---|---|---|
ダニ太郎 | アバメクチン | 卵・幼虫・成虫 | 推奨 | ◎ | 家庭園芸向け。多肉にも安心。扱いやすさ◎ |
コロマイト乳剤 | ミルベメクチン | 卵・幼虫(成虫×) | 必須 | ○ | 卵に強い。ローテーションで真価を発揮 |
カネマイト乳剤 | アセキノシル | 幼虫・成虫 | 必須 | ○ | 成虫に強い。卵にはほぼ無効 |
バロックフロアブル | ビフェナゼート | 成虫 | 必須 | △ | 薬効強め。希釈倍率や使用量に注意 |
サンヨール乳剤 | フェンピロキシメート | 幼虫・成虫 | 推奨 | ○ | 効果はマイルドめ。植物にやさしい |
粘着くん | 界面活性剤(物理作用) | 成虫(窒息死) | 不要 | ◎◎ | 農薬不使用。有機志向の人にもおすすめ |
アーリーセーフ | 脂肪酸グリセリド | 幼虫・成虫 | 不要 | ◎ | 天然由来成分。やさしい効き方 |
ベニカXネクスト | 複数成分(殺虫+殺菌) | 成虫+他の害虫 | 不要 | ○ | スプレー式。とにかく簡単に使いたい人向け |
展着剤(薬剤の効きを高める補助剤)
展着剤は、薬剤の葉裏への定着力を高めるため、特に多肉のように水をはじきやすい植物には効果的です。
家庭で多肉植物を育てている方には、少量での販売があるダインがおすすめです。
1000~2000倍に希釈して使用します。
使用の際は、水を先に入れてからダインを入れるようにしましょう。先にダインを入れると、容器にダインがくっついてしまいます。
薬剤ローテーションの例(効果的に使う&耐性をつけさせないために)
- 初回散布:バロック or カネマイト(成虫対策)
- 5日後:コロマイト(卵を狙う)
- さらに5〜7日後:ダニ太郎(広範囲に仕上げ)
薬剤によっては作用対象が限られている(卵×など)そして薬剤耐性をつけさせないために、複数の薬剤を順番に使うのが鉄則です。
同じ薬剤を連続して使用し、耐性がついてしまうととても厄介です。
ハダニのライフサイクルと散布タイミング
- ハダニは卵から成虫まで3〜5日で成長します。
- 対策のポイントは:
- 5〜7日間隔で2〜3回以上薬剤を散布すること
- 葉の裏側までしっかり濡らす
- 気温が高すぎない朝か夕方に行う
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まとめ
- 1つの薬剤だけでは不十分!
ローテーションで卵・幼虫・成虫をまるごと撃退! - 家庭菜園向けで安全性の高い製品を選ぶのがポイント
ダニ太郎やベニカは初心者にもおすすめです。 - 散布後は日光や高温を避けて静かに様子を見るようにしましょう。
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